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LIAISON BLOG

大切なのは「どこで仕事をするか」ではなく、「そこで、どんな仕事をするか」

まもなく新年度がスタート。「今度の新人は、チーム一丸となって一緒に頑張ってくれる人かな‥」そんな期待の思いで入社の日を待っている経営者、上司の方は少なくないのではないでしょうか。
最近は人を育てることの難しさや早期離職のお悩みをよく耳にします。研修先の教育担当の方も、昔は日々の業務の中で自然と培われてきたことが今はできなくなってしまっていると憂えていらっしゃいました。

もう30年以上前になりますが、私が銀行OLとして社会人デビューしたときは、ひとつ上の先輩から、毎日タオルを換えたり、皆のデスクを拭いたり、お茶を入れるのは新人の仕事と教えられましたし、昼休憩に行く前にはロビーやATMコーナーをぐるっと回って、ごみは落ちていないか、雑誌はきれいに陳列されているか、現金封筒は無くなっていないかなど、言われなくても当たり前のように皆でやっていました。違う係の仕事が終っていなければ、周りの誰かが助けたり手伝ったりということも、自然と出来ていました。

一方で、若い人たちが将来に希望を持てない、今の仕事にやりがいを見出せない、ここではスキルアップできない‥、などの理由で、折角入った会社を辞めていくケースが今は少なくありません。確かに、職業選択肢も増えた今の時代、最初に入った会社で定年まで勤め上げるという考えは少なくなってきてはいますが。

やりがいは、自分でみつけるもの

生き辛さや、拡大する一方の様々な格差‥、課題は山ほど、本当に山ほどあるけれど、それでも私は、仕事のやりがいや楽しみは、やっぱり自分で見つけるものと思います。

私が司会業に転身し、7~8年くらい経った頃。この頃になると、段々と指名も増え「私、この仕事向いてるかも。イケるかも‥」などといい気になって、「司会をするなら、やっぱり古い小っちゃな田舎のホテルより、ゴージャスでお洒落なホテルがいい‥」と思っていました。そんなとき、古く小さなホテルの担当者から、「吉原さんが司会をしてくれたら、ウチみたいなホテルも一流ホテルになったみたい‥」と、言っていただきました。あんなふうに思っていた自分が物凄く恥ずかしく、情けなくなりました。

大事なのは、「どこで働くか」ではなく、「そこで、どんな仕事をするか」

大事なのは、どこに入るか、どこで働くかではなく、「その中で、どんな仕事をするか」です。はじめは覚えられるだろうかと心配に思っていることでも、仕事というのはやってるうちに必ず身についてきます。でも、仕事を覚えて、仕事をこなすようになると、段々と楽しくなくなって仕事が嫌になって、喜びややりがいを見出せなくなります。
一生懸命やって、一歩踏み込んだ仕事をすることで、人に喜んでもらったり、感謝されるのです。「すべては自分次第」と感じます。

蛇足ながら、今はタイパ、コスパという言葉もよく耳にします。確かにタイパや効率重視の考え方も分からなくはありません。でも、手間暇かけて作られたものは、どんなものも一味も二味も違います。苦労して苦労して身につけたものは、そう簡単には崩れないし失われない。他人に取られることもありません。一生懸命頑張ったからこそ得られる喜びや、充足感なのではないでしょうか。

4月に入ると新人研修がはじまりますが、この先、決して楽なことばかりではない社会に船出する若者たちに、どんなメッセージを贈ろうかと、ここ数ヶ月思案してきました。
「とりあえず、目の前のことを一生懸命やってみる。」すると、喜びややりがいもきっと得られるし、自ずと自分がやるべきことや、進むべき道も見えてくるに違いありません。すべては、自分次第です。

私のささやかな経験が、一歩を踏み出すきっかけになれば、とても嬉しく思います。

<コラム>

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