4月5日と6日の二日間にわたり、プレミアホテル門司港様で新入社員研修を行いました。新人研修をお任せいただくのは、昨年に引き続き二度目。今年もまたこうしてお声をかけていただくのは嬉しい限りで、ぜひともその期待に応えたいという思いで、今年も全力で当たらせていただきました。

ビジネスマナーはなぜ、必要なのか、
なぜ、学ばなければならないのかを最初にしっかり伝えることが重要

どんな仕事にも目的があるように、「なぜ、必要なのか」「なぜ、学ばなければならないのか」を伝えることは、とても重要だと考えています。仕事を覚え、一通りのことができるようになると、専門知識や技術を磨くことばかりに一生懸命になって、接客態度や敬語・言葉遣いなどのビジネスマナーが、おざなりになってしまうことがあります。
私も客の立場で百貨店やスーパーなど、色々なお店を利用しますが、ただ何となく接客して、何となく喋っている‥、そんな店員が少なくないように感じています。でも、接客態度や言葉遣いは、商品知識や専門技術と同じくらい大切なことなのです。折角身につけた知識や技術も、接客態度や言葉遣い、最初の印象が悪ければ、肝心の “中身” を見てもらえませんから。

そして、やはり、こと接客に携わる人は、知識や技術、セールストークばかり磨いてもダメで、日々人間性を磨く努力も忘れてはならないと思うのです。
以前、百貨店でお世話になっている方への贈り物を買った時のことです。店員さんが「この商品は、包装紙を無料で風呂敷きにすることもできますが、いかがなさいますか。」と、私に聞いてくれました。素敵な風呂敷きでしたので、「じゃ、風呂敷きにしてください。」と、答えました。すると、そのやり取りを背中で聞いていたであろう別の店員が、くるりとこちらを向いたかと思うと、私と応対していた店員の手元に、風呂敷きをひょいと投げて寄越したのです。私（客）が目の前にいることも分かっているはずなのに‥です。

研修は、テキストに書いていないことを伝える

お客様を大切に思う気持ちや仕事への愛着は、カルトンやペン、おつりを差し出すその手、その指先ひとつにも表れるように思います。
ビジネスマナーを身につけることはとても大切なことです。でも、それにとどまらず、「心」や言葉の重要性までも伝えていきたいと考えています。

今後、新人の皆さんは、現場での実践研修に入っていくとのことでしたが、フォローアップ研修で更に成長した皆さんに会えるのを、私も今から楽しみにしています。
はじめは覚えなければならないことが山ほどあって大変だと思いますが、誰もが通ってきた道です。新人ならではの武器と言ってもいい明るさと元気さを忘れずに頑張ってくださいね。応援しています。

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