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LIAISON BLOG

戸畑看護専門学校で講義を行いました

社会に出て必要なのは「話す言葉」

戸畑看護専門学校で講義を行うのは今年で3回目。今回は2年生に向けて話す言葉の重要性と、言葉は、立場や年齢など、話す相手や状況によって使い分けなければならないということを伝えてきました。

最近は、目上の人にもお客様にも、友達と同じような話し方をして相手を不快にされてしまったり、信用を無くしてしまっているケースが少なくありません。対人業務に携わる人にとって、話す言葉の重要性を知ることは、専門知識や技術を身につけるのと同じくらいとても大切なこと。避けては通れない道です。

しかし、こちらがただ確認したいと思って聞いたときも、「ウチでは、○○のようになっています」などと、ルールの説明や型通りの言葉が返ってくることが少なくありません。こちらの意向を汲み取って本当の意味でのコミュニケーションができている人は、そう多くないと感じています。

特に病院を訪れる人というのは、身体に何某か不調や不安を抱えた方たちですから、一層の優しさや労りの心が必要なのは、言うまでもありません。

 

大切なのは、用法として正しいか、正しくないかより、「相手がどう感じるか」

私は講義や研修の中で、私自身がお客様の立場になって経験したことや感じたことなど、「体験談」をよく話します。立場を変えれば色んなことが見えてくるし、体験からはテキストでは学べないことが、たくさん得られるからです。
タダ何となく買い物をして、何となく会計を済ませて店を出るのではなく、店員の言葉遣いや声のトーン、さらに、視線や手の動き、身のこなしなど‥。注意深く見ていると、きっとたくさん収穫があるはずです。そして、そのときに、「こう言われて嬉しかった」、「こう言われて嫌な気持ちになった」を感じることがとても大切なのです。
このようなことを日々意識して過ごすことで、社会に出て必要な「話す言葉」は磨かれていくのだと思うのです。

看護師として働くようになると、患者様だけでなく、上司、医師、先輩看護師、同僚、そして、患者の家族‥、色んな人たちとの関わりがでてきます。看護師に限ったことではありませんが、言葉遣いや話し方でマイナスイメージを持たれてしまっては、折角身につけた知識や技術、「中身」を見てもらえなくなります。
話し方で損をしないよう、これから未来に羽ばたいていく皆さんには、話す言葉の重要性を知り、周囲からの信頼を勝ち取っていって欲しいと願っています。

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