接客で大切なのは、マニュアルではなくプラスαの心配り
先日行ったあるデパ地下に入っているスイーツ店でのこと。私はそこの「コーヒーゼリー」がお気に入りで、そのデパートに行ったときには大抵立ち寄り、コーヒーゼリーを1個、ときには明日の分もと欲張って2個買って帰ります。因みに、このお店のコーヒーゼリーはフツーのコーヒーゼリーとは違っていて、コーヒーゼリーの下に、何と、あんこと白玉が入っていて、少し混ぜ混ぜしてゼリーとあんこを一緒に食べると、それはそれは美味なのです!! はじめて食べて以来、ずっとのファンです。
そのときもいつものように1個買って会計を済ませると、店員さんが私にこう言いました。「あんこと白玉が下に入ってるので、混ぜて食べてくださいね。」私はちょっと驚きましたが、「凄いな、この店員さん」と、感動して嬉しい気持ちになりました。そして、私は「あ、はい、そうしますね。」と言って、お店をあとにしました。
何度となくその店でコーヒーゼリーを買っていますが、そのような声を掛けてくれたのは、この店員さんがはじめてでした。今は、たとえば、「コーヒーゼリー1個ですね。○○円です。ポイントカードはお持ちですか?」、「いえ、持ってません。」、「失礼しました‥。」のようなやり取りは、よく耳にしますが‥。
でも、その店員さんは、きっとお客様には美味しく召し上がってもらいたい、そんな気持ちで日々仕事をしているんだと思いました。そのような気持ちで仕事をしていないと、出ない一言だと思うからです。
接客する人の言葉遣いや接客態度は、商品の付加価値
対面販売、対面接客の意義とはなんでしょうか。最近は“接客業としながらも、タダものを売っているだけの人が、とても多いと感じます。
ものを売る人の言葉遣いや振る舞い、接客態度は、商品の付加価値と思います。接客が良ければ、さらに商品の価値も上がるし、反対に悪ければ、どれだけその商品が優れていても価値を下げることにもなってしまうと思うのです。
アンテナを張って過ごしていると色んな情報が入ってくるし、立場を変えれば色んなことが見えてきます。売るものは何であれ、接客で大切なのは、マニュアルを完璧にこなすことではありません。相手をちゃんと見て、一人ひとりに合わせたプラスαの心配り、声掛けです。
そのような仕事をしていると、やってる本人のやり甲斐も少し違ってくるように思いませんか。そして、家でいただくコーヒーゼリーの味も、いつも以上にさらに美味しくなるに違いありません。
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