話し方教室「人前でのスピーチのコツ」その②
前回はリラックスしてスピーチに臨むコツをお伝えしましたが、今回は実際にスピーチをするときのテクニック―技術面でのポイントをお伝えします。
①話の合間でも聞き手を見る
前回、スピーチに臨むとき、まずは話しはじめにしっかりと聞き手を見るようお伝えしましたが、話の途中、合間でも聞いている人を見て間をとることはとても重要です。
なぜなら、聞き手はこの「間」があることで話を理解するからです。
反対の立場になって考えると、折角この人の話を聞こうと思っていても、次から次にまくし立てるように話されたら、次第に聞く気が失せてしまいますよね。
話の途中でも、聞き手を見ることはとても大切です。
②話す速度
「早く終わらせたい」「この場から早く去りたい」という気持ちがあると、つい早口になってしまいがちですが、先程もお伝えしたように、間のない話は聞く側からすると次第に聞く気がなくなってしまいます。
一言一言を大切に、ゆっくりと、間を意識しながら話を進めましょう。
目安は「、」(読点)で1秒、「。」(句点)で2秒です。
元来、早口の人も「、」や「。」で間をとることで、相手に早口と感じさせなくなるので、意識して一呼吸置くよう心掛けてみてください。
③詰め込み過ぎはNG
例えば会議などで「持ち時間は10分しかないけど、話さないといけないことがたくさんある」という場合も、つい早口になりがちです。皆さんは、そんな経験ありませんか?
しかし、たとえ早口で喋って、言いたいことを全部言ったとしても、相手が理解していなければ伝えたことにはなりません。
言わなきゃいけない、或いはあれもこれも話したいからといって詰め込むより、捨てる勇気も必要です。
そういう時は要点をまとめて簡潔に伝えたり、優先順を考えて伝えるなど、構成面での工夫が必要ですね。
④イントネーション(抑揚)を意識する
イントネーション(抑揚)とは文章の調子を上げたり下げたり、強めたり弱めたりすること。日常会話でも私たちは
「ここゼッタイ言いたい!、分かって欲しい!」ということは意識しなくても強く大きな声で言っていますよね。
それと同じで、スピーチでも強調したいところは語気を強めたり抑揚をつけたりして、伝え方を変化させることで、聞き手に印象深く伝えることができます。
「棒読み」にならないために、イントネーションを意識し感情を込めて、聞き手に語り掛けるように話しましょう。
もちろん、話す時は明るい表情を意識することも忘れずに(^^♪
その他、人前で話す時には、たとえプロでなくても正しい発音やアクセントで話せたらスピーチのクオリティーは更にアップします。
ぜひ意識して、実践してみましょう!